オカムラ食品工業

津軽海峡とデンマークで、生食用と生筋子採卵用の大規模サーモン養殖を行う。国内・東南アジアを中心に、サーモンのほか水産品の加工・販売・貿易を一気通貫に行う。23年東証上場・青森市。水産養殖業の世界的右肩上がりトレンドを日本で実現する。

オカムラ食品工業

津軽海峡とデンマークで、生食用と生筋子採卵用の大規模サーモン養殖を行う。国内・東南アジアを中心に、サーモンのほか水産品の加工・販売・貿易を一気通貫に行う。23年東証上場・青森市。水産養殖業の世界的右肩上がりトレンドを日本で実現する。

マガジン

  • すじこ(筋子)を知るための50のこと

    青森・北日本のローカルフードのスター、すじこについて語り尽くします。

  • 青森サーモン®養殖ダイアリー

    わたしたちが青森県・津軽海峡で行っている「大規模サーモン養殖」についての1年間を追いかけます

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青森サーモン®養殖ダイアリー⑫ 海面養殖場のつくりかた その3 海の上にいけすを固定する

オカムラ食品工業が手掛ける養殖・調達・加工・販売の4つの垂直統合事業のうち、サーモン養殖事業にスポットをあてて、四季折々のイベントを追いかける「青森サーモン® 養殖ダイアリー」。 今回でようやく実践編、いけすを設置するための前提作業となる「側張り(がわばり)」の設置を行います。 側張りとは、海面に浮かぶいけすを固定するためのグリッド(枠)を海の中・海の上に設置したものです。と言われても当然ピンとこないと思われます。順を追ってご説明するので、まずはいけすを海に「固定」する、

    • 【社員インタビュー】青森・今別で、サーモンの命を「あずかり、向き合う」日本サーモンファーム 淡水部

      オカムラ食品工業グループで働くプロフェッショナルが、自身の持ち場・役割について語る社員インタビュー。 今回は、大規模サーモン養殖において「海」をキーワードに記事を書くことの多いなか、淡水での養殖にスポットをあてます。海からイメージされる期待感とその写真から、やや海面養殖場に寄りがちな弊社公式noteですが、淡水での養殖もとても重要なパートなんです。 日本サーモンファーム株式会社 淡水部 太田 卓也(おおた たくや)さん 2021年入社 日本サーモンファームについて日本サ

      • 【社員インタビュー】水産食品会社で「品質管理を担う」ということ。

        オカムラ食品工業で働くプロフェッショナルが、自身の持ち場・役割について語る社員インタビュー。 今回は、食品の安全・安心になくてはならない存在、品質管理についてスポットをあてていきます。担当するスペシャリストは、品質管理室の北川浩司さんです。 PROFILE 北川 浩司(きたがわ こうじ) 2022年入社 / 品質管理室 品質管理チーム フワっとはわかるけど 「品質管理」って?食品メーカーの品質管理ってどんな仕事?と聞かれれば「安全・安心な食品づくりに必要なチーム」という

        • 青森サーモン®養殖ダイアリー⑪ 海面養殖場の「作りかた」その2

          オカムラ食品工業が手掛ける養殖・調達・加工・販売の4つの垂直統合事業のうち、サーモン養殖事業にスポットをあてて、四季折々のイベントを追いかける「青森サーモン® 養殖ダイアリー」。 今回の企画は「海面養殖場の作りかた」です。今回も引き続き、「お勉強パート」となります。大きく分けて2つのテーマがあります。 ①脇野沢の地理的環境 ← 前回記事のパート ②区画漁業権について 今回は①をもう少し、と②についての内容です。そして、今回の後半からはいよいよ実作業がはじまります。どうぞ

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        • すじこ(筋子)を知るための50のこと
          6本
        • 青森サーモン®養殖ダイアリー
          10本

        記事

          青森サーモン®養殖ダイアリー⑩ 海面養殖場の「作りかた」その1

          オカムラ食品工業が手掛ける養殖・調達・加工・販売の4つの垂直統合事業のうち、サーモン養殖事業にスポットをあてて、四季折々のイベントを追いかける「青森サーモン® 養殖ダイアリー」。 今回の企画は「海面養殖場の作りかた」です。そんな情報を公開しているところがあるのかどうか、このテーマに関してググってみました。結果、陸上養殖設備の売り込み情報はヒットしても、海面養殖場をイチから作る解説は見当たりません。そもそも、そんなことを書こうという人がいないのでしょう。ましてや組み立てるもの

          青森サーモン®養殖ダイアリー⑩ 海面養殖場の「作りかた」その1

          青森の「次の世代」に、サーモン養殖を伝える

          さて、今回は先週に引き続き、新たな切り口での記事アップとなります。特にシリーズ名は設けていません。が、強いて言えば「広報日誌」とでも言いましょうか。 各所からいただいた様々なお問い合わせに対して、広報をハブにして、社内総力をあげてレスポンスを戻すシリーズ(になるかもしれない)です。 今回は青森県内の「次の世代」に、私たちが行なっているサーモン養殖を伝える、地道な活動についてご紹介します。 サーモン養殖 認知度・知名度は発展途上なりあらためて、わたしたちの事業セグメントの

          青森の「次の世代」に、サーモン養殖を伝える

          「サーモン養殖」のながめ方①Google Mapでながめる

          「中の人」ことわたくしが広報という仕事に就いてこの半年ほど、いろいろな形でお会いする方に、サーモン養殖のあれこれを話してきましたが、それに対する反応は、ほとんどと言っていいほど「へー、そうなんですね」であり、「知ってるしってる!」という方はほぼいらっしゃいませんでした。 わたしたちの祖業の地である青森県内ですら、「あー、聞いたことはあります」という、36.9℃くらいのギリ平熱感。 ただ、もっとアツく語ろうぜ!という、中の人との温度差がありすぎると「一方的に喋ってる人」にな

          「サーモン養殖」のながめ方①Google Mapでながめる

          すじこ(筋子)を知るための50のこと⑥【完結】 46-50

          オカムラ食品工業が手掛ける養殖・調達・加工・販売の4つの垂直統合事業のうち、話題を、国内の食品加工事業に絞ります。さらに絞って、テーマは「すじこ」。 「50のこと」も最終回、ついにフィナーレです。これまで書いてきた45個の内容を振り返り、まとめて「すじこの過去・現在、そして未来」について語ってみたいと思います。 ㊻すじこは進化した 保存性すじこはもともと「常温保存を前提にした塩っ辛い保存食」だったことはこれまで書いたとおりです。太宰治が食べていたすじこも、間違いなくそうで

          すじこ(筋子)を知るための50のこと⑥【完結】 46-50

          青森サーモン®養殖ダイアリー⑨ 祈るということ。

          オカムラ食品工業が手掛ける養殖・調達・加工・販売の4つの垂直統合事業のうち、サーモン養殖事業にスポットをあてて、四季折々のイベントを追いかける「青森サーモン® 養殖ダイアリー」。 歳時記的に養殖場の「いま」を切り取るこのシリーズも、夏が終わり9月になりました。養殖場のある青森県今別町・深浦町では、日中こそ30℃に迫る勢い(30℃にならない日のほうが多い)ですが、朝は20℃を下回る日も。関東以西のみなさんにとっては羨望の眼差しを浴びること間違いなしの涼しさです。 言っときます

          青森サーモン®養殖ダイアリー⑨ 祈るということ。

          すじこ(筋子)を知るための50のこと⑤37-45

          オカムラ食品工業が手掛ける養殖・調達・加工・販売の4つの垂直統合事業のうち、話題を、国内の食品加工事業に絞ります。さらに絞って、テーマは「すじこ」。 「50のこと」まであと少し。第5回は、公式X(旧twitter)で情報収集した、すじこ民みなさんのニーズを集めてみました。とはいえ、すじこ初心者さんへの基礎的な内容も盛り込んでいます。すじこ大好き「すじこ民」な方も、すじこを食べたことのない初心者の方も、楽しんで読んでいただければと思います。 では、さっそくまいりましょう。今

          すじこ(筋子)を知るための50のこと⑤37-45

          青森サーモン®養殖ダイアリー⑦ 「サーモン水揚げが終わった養殖スタッフは何をしているのか」問題 その2

          オカムラ食品工業が手掛ける養殖・調達・加工・販売の4つの垂直統合事業のうち、サーモン養殖事業にスポットをあてて、四季折々のイベントを追いかける「青森サーモン® 養殖ダイアリー」。 前回から、サーモン養殖のクライマックスとも言える水揚げが終わった7月上旬以降、養殖メンバーが何をしているのか、をご紹介しています。今回はその続き。前回は繁忙期だった水揚げ時期を乗り越えて、休暇を取っています、というお話でした。 以下が、養殖スタッフの現在のto do リストです。 ①休んでいる

          青森サーモン®養殖ダイアリー⑦ 「サーモン水揚げが終わった養殖スタッフは何をしているのか」問題 その2

          青森サーモン®養殖ダイアリー⑧ 「サーモン水揚げが終わった養殖スタッフは何をしているのか」問題 その3

          オカムラ食品工業が手掛ける養殖・調達・加工・販売の4つの垂直統合事業のうち、サーモン養殖事業にスポットをあてて、四季折々のイベントを追いかける「青森サーモン® 養殖ダイアリー」。 思ったより長編になりそうな予感がしてきました。養殖メンバーがいまやっていることは、それだけたくさんあるということでもあります。なかなか普段目にすることのない作業だと思うので、飽きずに読んでいただけるとうれしいです。 「いけすの掃除」編です前回お伝えしたグリッドロープと同じく、海の生き物にとっては

          青森サーモン®養殖ダイアリー⑧ 「サーモン水揚げが終わった養殖スタッフは何をしているのか」問題 その3

          青森サーモン®養殖ダイアリー⑥ 「サーモン水揚げが終わった養殖スタッフは何をしているのか」問題 その1

          オカムラ食品工業が手掛ける養殖・調達・加工・販売の4つの垂直統合事業のうち、サーモン養殖事業にスポットをあてて、四季折々のイベントを追いかける「青森サーモン® 養殖ダイアリー」。   この公式noteを始めるにあたり、最初にお伝えしたかったのは「水揚げ」でした。初記事だったので、公開ボタンをポチるときには緊張したなあ(遠い目)。ちなみに水揚げの記事は、24年8月現在で一番読まれている公式note記事です。※このあと、記事のリンクを貼ります。 サーモンの大規模養殖は、世界的に

          青森サーモン®養殖ダイアリー⑥ 「サーモン水揚げが終わった養殖スタッフは何をしているのか」問題 その1

          すじこ(筋子)を知るための50のこと④26-36

          オカムラ食品工業が手掛ける養殖・調達・加工・販売の4つの垂直統合事業のうち、話題を、国内の食品加工事業に絞ります。さらに絞って、テーマは「すじこ」。 後半戦となる第4回は「工場潜入編」です。 WEB上にあまたアップされているすじこコンテンツの中でも、わたしたちすじこメーカーでしか実現できないのは「工場潜入」。こんな特権を活用しない手はありません。 では、さっそくまいりましょう。今回も、わたしたちが作っているすじこに絞って話を進めていくため、すじこ業界全体からするとかたよっ

          すじこ(筋子)を知るための50のこと④26-36

          すじこ(筋子)を知るための50のこと③ 16-25

          オカムラ食品工業が手掛ける養殖・調達・加工・販売の4つの垂直統合事業のうち、話題を、国内の食品加工事業に絞ります。さらに絞って、テーマは「すじこ」。 今回で折り返しとなる第3回、さらにすじこの魅力を紐解いていきたいと思います。 では、さっそくまいりましょう。今回は、わたしたちが作っているすじこに絞って話を進めていくため、すじこ業界全体からするとかたよった内容になってしまうかもしれませんが、共通している内容もありますのでご容赦ください。 ⑯すべての原料が海外産ですわたした

          すじこ(筋子)を知るための50のこと③ 16-25

          すじこ(筋子)を知るための50のこと② 11-15

          オカムラ食品工業が手掛ける養殖・調達・加工・販売の4つの垂直統合事業のうち、話題を、国内の食品加工事業に絞ります。さらに絞って、テーマは「すじこ」。 まだまだ前半戦、さらにすじこの魅力を紐解いていきたいと思います。今回は感覚的な内容から文豪まで登場。ローカルフードの深みをのぞいていただけると嬉しいです。 では、さっそくまいりましょう。 ⑪すじこに旬はあるのかすじこはサケ類の卵から作られますので、親であるサケ類が収獲される時期=魚卵の収獲時期でもあります。日本ではサケ類の

          すじこ(筋子)を知るための50のこと② 11-15